こんにちは!ボドゲおじさんです。
今回は「傭兵隊長」の紹介です
Contents
ルネッサンス期のイタリアは数多くの独立した小都市国家に分かれていました。各都市国家は貿易が拡大し、大きな富が生まれました。その富を狙って、各国は強力な傭兵を率いる傭兵隊長を招き入れ他国を狙うようになっていきます。
各プレイヤーは都市国家の領主となり、強力な傭兵を雇い入れ、他の都市国家を支配することを狙っていきます。誰がこのイタリアの勢力図を塗り替えるのか?
ゲーム難易度 ★★☆☆☆ ゲーム人数 2人~6人 ゲーム時間 45分
ゲームの概要
戦役の場としてイタリアの各エリアを、親となるプレイヤーが選択します。各プレイヤーはそのエリアを支配するために、自分の手札の傭兵カードを出していきます。傭兵カードだけではなく、いろいろな効果を持った特殊カードも出すことが出来ます。
最終的に、1番カードの合計戦力の大きいプレイヤーがそのエリアを支配します。
エリアの戦いが終了しても、手札補充は出来ません。手札を多く使ってしまうと、次の戦いでは手札が足りず、他のプレイヤーにエリアを支配されてしますかも知れません。他のプレイヤーの手札がどれくらい残っているかも考慮する必要があります。
逆に、後の戦いで使用するために多くの手札を残しておくと、他のプレイヤーの動向によっては手札を捨てなくてはならない事態になります。手札の補充タイミングも大事です。
最終的に、3つのつながったエリアまたは5つのエリアを支配したプレイヤーの勝利です。
ゲーム準備
イタリアの地図が描かれたゲームボードです。
支配マーカーです。各プレイヤーごとに5個づつあります。支配したエリアに支配マーカーを置いていきます。
右が戦場マーカーです。戦場マーカーを置いた場所で戦いが起こります。
左が法王の庇護マーカーです。法王の庇護マーカーがあるエリアは戦場マーカーを置くことが出来ません。
傭兵カードです。自分の手番の時に1枚手札から出します。
1から10までの7種類あります。左上の数字が戦力です。
特殊カードです。傭兵カードと同じように自分の手番で出すことが出来ます。
右から寝返り、このカードを出した時点でエリアの戦いは即時に終了します。
中央は偽部隊、自分の出した傭兵カードを1枚手札に戻します。
左は司教、各プレイヤーの最大の戦力の傭兵カードを捨てます。同時に支配されていないエリアに法王の庇護マーカーを置きます。(下の写真)法王の庇護マーカーがあるエリアには戦場マーカーが置けません。
右が鼓笛隊、自分の場にあるカードの戦力を2倍にします。
中央はスパイ、戦力値1を持ちエリアの戦役の終了時最もスパイを多く出したプレイヤーが次戦いのエリアを決定します。
左はヒロイン、特殊カードではありますが戦力10を持ちます。
右は春の目覚め、場の戦力最大値の傭兵カードの戦力を+3にします。
左は冬の到来、場の傭兵カードの戦力を全て1にします。
春の目覚め・冬の到来カードだけは、場のゲームボード上のスペースに置きます。場に出すと以前に置いてあった春の目覚め・冬の到来カードは取り除かれます。
ルール説明
支配マーカーを各プレイヤーは色を選び、5個配ります。
傭兵カードと特殊カードをよくシャフルして、各プレイヤーに10枚ずつ配ります。
1.戦役の開始
最初のスタートプレイヤー(今後、親と呼びます)は、戦うエリアを決めます。そのエリアに戦場マーカーを置きます。
2.手札のプレイ
親から時計回りに、傭兵カードまたは特殊カードを1枚づつ自分の前に表にして出して並べていきます。これをラウンドと呼びます。
手札が無いときは自動的にパスとなります。また、カードを出したくない場合もパスすることが出来ます。パスした場合は、その後、そのラウンドではカードを出すことは出来ません。
1人以外のプレイヤーがパスした場合は、残ったプレイヤーは連続してカードを出していきます。
3.戦役の終了
各プレイヤーは自分のカードの戦力を合計します。当然特殊カードの効果を加えて戦力を計算します。
1番戦力合計が最大のプレイヤーがそのエリアを支配したことになります。そのエリアに自分の色の支配マーカーを置きます。
もし、複数のプレイヤーが同じ戦力合計のときは、そのエリアは誰の支配にもなりません。
下の写真の場合は、右のプレイヤーが戦力11で最大なので右のプレイヤーが戦場マーカーの代わりに、自分の色の支配マーカーを置きます。
もし、下の写真のように冬の到来カードが出ていたならば、その特殊カードの効果を適用します。すべての戦力が1になるので、左のプレイヤーが戦力3となり、この左プレイヤーが支配マーカーを置きます。
4.次の戦役の準備
戦役中に場に出したカードおよびゲームボード上の春の目覚め・冬の到来カードは捨て札にします。
手札の管理
次の手順で手札の管理を行います。
この時点で手札に傭兵カードが1枚もないプレイヤーは、手札をすべて捨てることが出来ます。
この時点で手札を残しているプレイヤーが1人の場合は、その1人のプレイヤーは手札をすべて捨てなくてはなりません。
全員手札が無い場合は、捨てたカードと山札を1つにしてよくシャフルして、全員に10枚づつカードを配ります。
そしてさらに、支配マーカーをゲームボード上に置いているプレイヤーには、その支配マーカーの数だけ追加でカードを配ります。
次のラウンドに入ります。
支配マーカーを置いたプレイヤーが次の親となります。
以上のようにラウンドを繰り返していきます。
ゲーム終了条件
支配マーカーが連続しているエリアに3個または5個を置いたときゲーム終了となります。
感想
ゲームにおいて、カードを出して「戦うだけ」というように、やることがはっきり決まっているので、初心者にも分かり易いボードゲームですね。
単純ではあるのですが、特殊カードの効果によっては意外な戦役の結果が出るのも面白いところです。また、手札をどのように管理していくかが大事なところも良いですね。
最初にドンドン手札を使ってしますと、手札を補充できるようになるまで、他のプレイヤーのやりたいように自由にエリアを支配されてしまいます。
また、手札を多く持っていても、他のプレイヤーの手札が無くなれば強制的に手札を捨てさせられて、他のプレイヤーは手札補充を行ってしまいます。なので、ずっと手札を温存させておくことは出来ません。
このジレンマもなかなか良い!
ルールも単純で、遊び易いのにそれなりに悩むところもあって、良いボードゲームだと思います。ぜひ一度プレイしてください。
以上「傭兵隊長」の紹介でした。
おじさんの独断ボードゲーム評価 7点(10点満点)
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