ポルトガルのリスボンから未知の海域を突破し、黄金の国ジパングを目指す。途中では植民地を作り砂糖・金・香辛料で交易し、本国では工場で資源を加工する。
ゲームのシステムとテーマが合っている、私の大好きなゲーム「ナビゲーター」の紹介です。
ボードゲーム難易度 ★★★☆☆ ゲーム人数 2人~5人 ゲーム時間 90分~120分
下の写真がゲームボードです。世界地図(アメリカ大陸はちょっとだけですが)が描かれています。各プレイヤーは、航海・植民地・工場・造船所・教会の5つの分野で勝利点を稼ぎ勝利を目指します。
簡単にルールを説明します。
自分の手番で出来ることは
- 航海(SAILING) 船を移動します。未知の海域を探索すると探索マーカーがもらえ(ただし、未知の海域に入ると船を1隻失いますが・・・)勝利点に結び着きます。船の移動力は最初は1ですが時代が進むと最大3まで増加します。
- 労働者を雇う(WORKERS) 教会の数だけ労働者を雇えます。(教会の数以上雇う場合は多額のお金が必要)工場・造船所・教会を作るためには労働者が必要です。
- 市場(MARKET) 植民地で生産した資源・工場で生産した加工品を売ります。資源は自分が持っている植民地の数・加工品は自分が持っている工場の数だけ売れます。資源を売るとその資源の価格が下がり、加工品を売るとそれに対応する資源の価格が上がります。下の写真がその価格表です。
- 植民地(COLONY) お金を払って植民地のタイルを買うことが出来ます。ただし、その海域に船が1隻以上いて労働者が2人いないと買えません。
- 恩恵(PRIVILEGE) 下の写真の人物のところにある1点~2点の恩恵タイルを取ることが出来ます。取るためには労働者を1人減らします。恩恵タイルはゲームの勝利点となる航海・植民地・工場・造船所・教会の得点を上げることが出来ます。(例えば航海の恩恵タイルの場合は、【恩恵タイルの得点×未知の海域の探索チップの数】となります。)
- 船を買う(SHIPS) 船を造船所の数だけ買うことが出来ます。それ以上買う場合は多額のお金が必要となります。買った船はリスボンに置かれます。
- 建築(BUILDINGS) お金を払い工場・造船所・教会を建築することが出来ます。左側から買っていきます、値段は下の写真の通りです。ただし、それぞれ3人・4人・5人の労働者が必要です。工場・造船所・教会の数は有限です。
以上の7つの行動を順番に行ってゲームは進んでいきます。
このゲームは航海・植民地・工場・造船所・教会のどれを強化していくのかを考え、出来るだけ他のプレイヤーとは異なる方法で得点することが大事なのです。同じ行動をすると得点が分散してしまします。どれを得点源とするのかが悩ましいゲームです。
あるプレイヤーが、船をどんどん作って航海で得点しようと思った場合、手番で航海ばかり選べるのかというと実はそうではありません!!下の写真のように、前の手番で選んだ所から時計回りに3つ先までの行動しかすることが出来ないのです。これがまた悩ましさを一層大きくしています。
どうしても3つ以上先の行動をしたい場合は1こ進むごとに船を1隻沈めなければいけません。かなりのペナルティーとなります。これもまた悩ましい!!
ゲームの終了条件は、船が長崎に到着するまたは工場・造船所・教会のコマがなくなるです。
勝利は先程の恩恵タイルの得点+お金200につき1点+船1隻につき1点+その他と計算し勝利点が一番高いプレイヤーの勝利です。
このゲームの感想です。
先程書いたように、このゲーム他のプレイヤーと重ならないように、どれを特化していくかが大事なのですが、航海をしたくても船を造るためには造船所が必要ですし、植民地を作るためには船が必要、またすべてに労働者が関わってきます。つまり一部だけ特化するためには、多少は他の行動をしていかないと勝てません。また他のプレイヤーを伸び伸びとさせても勝てません。例えば、工場を沢山建てて勝とうとしているプレイヤーがいたら、自分で工場を買って、そのプレイヤーが工場を独占できないように邪魔していかないといけません。
自分はどれを強化し、たのプレイヤーが強化しようとしているのを多少邪魔することを考えながらゲームを進める必要があるところが面白いです。
以前プレイした時、私は航海に特化してどんどん長崎を目指したのですが、造船所の建設を怠ったため、船が造れず、長崎に着く時間が大幅に遅れてしまい、工場を持っているプレイヤーがどんどんお金を稼ぎ、またそれで工場を買うという好循環で圧倒的に負けてしましました。(このときは航海をするプレイヤーが2人になってしまい航海の得点が下がってしまったことも敗因です)あとちょっと思ったのが、工場を沢山作る戦略が少し強いような気もしました。
とにかく面白いゲームです。
日本語版がかなり高く売っていますが。日本語版は必要ありません。日本語のゲームルールはネットで素晴らしいものが手に入るので輸入版を買えば十分です(輸入版もちょっと高いですけどね・・)。ぜひ皆さん一度プレイしてください。私もボードゲーム会に持っていこうと思っています。
以上「ナビゲーター」の紹介でした。
おじさんの独断ボードゲーム評価 10点(10点満点)
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