ケイラスマグナカルタ ボードゲーム 自分の利益のために賄賂を渡そう!

 

今回は「ケイラスマグナカルタ」というカードゲームを紹介します。

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このゲームはワーカープレイスメントの元祖と言われる「ケイラス」というボードゲームをカードゲームとして作り直したものです。ゲームデザイナーのローゼンベルグはこの「ケイラス」を遊び倒して着想を得て「アグリゴラ」を作ったそうです。

ボードゲーム難易度 ★★☆☆☆ ゲーム人数 2人~4人 ゲーム時間 60分

このゲームはある国の建築家となり、お城を建築し王様からの褒美をもらったり町を発展させて勝利するゲームです。なんだか上の写真の3人悪そうな感じしませんか?!実はこのゲームは城の建築監督者(役人)に賄賂を渡して、自分を有利にし、相手が不利になるようにしながら勝利を目指すゲームなんです。

カードゲームながら、ゲームをやったなあという充実感がある、なかなか面白いワーカープレイスメントというジャンルのゲームです。ワーカープレイスメントというのは、コマをある場所に置くと、その効果が発動し資源を得たり・勝利点を獲得したりしてゲームを進めていくゲームのことです。ただし、このゲームは効果が発動するか発動しないかはコマを置いた時にはわからないというちょっと変わったワーカープレイスメントなのです。この部分が面白いんです。

カード説明

下の写真が中立の(共用)建物カードです。一番右のカード(行商人)は必ず使用しますが、残りのカードはゲーム人数によって何枚か配置します。これが最初の街の通りを表しています。

下の写真が各プレイヤーが持つ12枚のカードです。各プレイヤー枠の色が違うだけで内容はすべて同じカードです。カードは農場・製材所・採掘場・教会などいろいろな建物を表しています。このカードをシャフルし最初は3枚だけ自分の手札として持ちます。プレイヤーは資源を消費して各カードを建設し、さっきの中立の街の通りに連なるように並べていきます。

カードの裏側は邸宅カードとなっています。邸宅カードは収入フェーズにお金が1ドニエもらえます。ただしカードを裏返して邸宅カードにするためには法律家のカードの上に職人(ワーカー)を置き効果を発動しなければなりません。

またこの邸宅カードを建てると、その上に名誉ある建物を建てることが出来るようになります。このカードは収入フェーズでお金を貰えたりする効果や、ゲーム終了時の勝利点になるカードです。


下の写真が資源です。左から食料・金(お金ではありません)・木材・石材です。金はオールマイティ(どの資源としても使える)の資源です。

下の写真はお金(1ドニエ)です。最初の収入フェーズで2ドニエもらえます。

下の写真は職人(ワーカー)4個とパスした時に置くパスマーカーです。

これから説明する手番で、やることがなくなったらパスをします。パスしたらここにパスマーカーを左から順に置きます。

下の写真でカードの説明をします。

左上の資源(この場合石材2・食料1)を払うとこのカードが建設できます。

右上は建設した時のゲーム終了時の勝利点です。

真ん中はカードに職人(ワーカー)を置き、発動した時の効果です(この場合は置いたプレイヤーが1ドニエで1個の金または3ドニエで2個の金を得る)。

はその効果が発動した時に、そのカードを建てたプレイヤーが得る効果です(この場合青のプレイヤーは2ドニエで1個金を得る)。このゲームでは職人(ワーカー)を置いたプレイヤーだけではなく、建築したプレイヤーにも効果が発動するのです。

ルール説明

まず中立カードの行商人カードの上に監督コマをおきます。各プレイヤーは食料2個・木材2個・4ドニエを受け取ります。

次の4つのフェーズで1ラウンドとします。

1 収入フェーズです。お金2ドニエもらいます。邸宅カードがあれば追加でお金がもらえます。

2 アクションフェーズです。手番でできることは

  • カードを1枚引く 1ドニエ払い自分の山札から1枚引きます。山札がなくなったら捨て札を再びシャフルして引きます。
  • 手札をすべて捨てて交換 1ドニエ払いカードを全て捨てて、山札から同じ枚数引きます。
  • 建物カードに職人(ワーカー)を置く カードをの上に職人(ワーカー)を置きます。自分以外の建物のカードにも置けます。
  • 手札から建物を建てる 建物カードにある資源を払い、場にある一番後ろのカードに連ねて置きます。(街の通りを作る)
  • 名誉ある建物を建てる 資源を払い、自分の邸宅の上に名誉ある建物カードを重ねます。
  • パスをする パスをしてパスマーカーを左から順に置きます。最初にパスしたプレイヤーは1ドニエもらえます。

全員がパスしたら、

3 監督フェーズです。下の写真が監督コマ(役人)です。

このフェーズでは、パスしたのが早いプレイヤーから順に、監督コマを移動する(前進・後退どちらでも)ことが出来ます。1つの移動につき1ドニエで最大3つ移動出来ます。

移動にどのような意味があるかというと、下の写真を見てください。監督コマが一番端のカードに置いてあります。アクションフェーズで置いた職人(ワーカー)の効果は、この監督コマより手前のワーカーまでです。この場合全部の職人(ワーカー)が効果を発動できる状態です。

しかし、監督フェーズで下の写真のように監督コマが2つ戻った状態になってしまたたら、下の2枚のカードの上にある緑と橙の職人(ワーカー)の効果は発動しないのです。せっかく職人(ワーカー)を置いても無駄になるのです。これがこの「ケイラスマグナカルタ」というゲームの大きな特徴です。

この後各プレイヤーは職人(ワーカー)を置いたカードの効果を(中立の建物の方から最後のカードの方へ向かって)順番に発動して解決していきます。

4 城の建設フェーズです。

各プレイヤーはパスした順番に城を建設できます。城に寄進する(石材・木材・食料各1個を払う)と1個の城トークンをもらえます。寄進は何セットでも可能です。左から本丸(4点)・城塞(3点)・塔(2点)です。各トークンは複数枚あります。左から順番に取っていき、本丸が無くなったら城塞を取っていきます。つまり早く取るほど勝利点が高いということです。

一番多くの寄進をしたプレイヤーは金を1個もらえます。また誰も寄進をしない場合城トークンを左から順に2個取り除きます。

最後に監督コマを2つ先に進めます。職人(ワーカー)をすべて回収します。

ここまでで1ラウンドです。

このラウンドを繰り返し、城トークンが無くなったら最終フェーズまで進めて、ゲーム終了です。

勝利点は、建築したカードの勝利点・城トークンの勝利点・資源の金1個で1点・金以外の資源3個で1点・3ドニエにつき1点です。最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。

ちょっと長くなってしまいましたが、以上でルールを説明が終わりました。

感想

最初に書いたようにカードゲームなのですが、かなり内容が良いので遊んだ後ボードゲームをしたような充実感はあります。発売後どこの国か忘れましたがカードゲームの賞をもらったゲームですからね。

他人のワーカーが自分の建物に置かれたときは悩みます。この効果を発動したら相手に有利になるので監督コマを戻すか、しかし自分にも効果があるのでどうするか?考える要素はありますが、ゲーム自体は45分~60分くらいなので、何回かプレイすることが出来るのも良いです。重量級ゲーム(120分以上)だと面白いのですがもう1回プレイするのはちょっと疲れますから・・・。

また城の建築の寄進もたくさんすればするほど勝利点がはいるので、資源を何とか貯めなければいけないのですが、資源を得るためには建物を建てなければいけない。しかし、それも資源が必要です。といって他のプレイヤーの建物を利用して資源を得てもいいのですが、そうすると建物の所有者のプレイヤーも有利になる。城トークンは誰も寄進しないとどんどん取り除かれていくので、あんまりゆっくり資源集め・建物建築をしていると勝利点が入らない・・・。などいろいろ悩ましいことがたくさん起きます。非常に面白いカードゲームだと思いますので。皆さん機会があればぜひプレイしてください。

2018年7月現在、あまり流通してないようです。私はヤフオクで中古の品3000円くらいで買いました。

以上「ケイラスマグナカルタ」の紹介でした。

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おじさんの独断ボードゲーム評価 7点(10点満点)

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