こんにちは!ボドゲおじさんです。
今回は「ラマ(LAMA)」の紹介です
Contents
ライナークニッチィア作品で2019年ドイツゲーム大賞ノミネート作品「LAMA」です。どんなゲームに仕上がっているのでしょうか?
ゲーム難易度 ★☆☆☆☆ ゲーム人数 2人~6人 ゲーム時間 20分
ゲームの概要
手札を6枚配り、1枚ずつ出していきます。場に出ているカードの数字と同じか+1だけ多い数字のカードしか出せません。カードを出せないまたは出したくない時は、山札から1枚カードを引くかそのラウンドはパスして降りる(ハードパス)かを選択します。
手札のカードをすべて出しきったプレイヤーが出るかまたは1人以外のプレイヤーがパスした時にラウンド終了です。手札に残ったカードの数字が失点となります。ただしLAMAカードはマイナス10点です。失点した分のチップを受け取ります。
もし、すべての手札を出し切った時は、そのプレイヤーはチップを1枚戻すことが出来ます。
失点が40点を越えるプレイヤーが出たらゲーム終了です。1番失点が少ないプレイヤーの勝利です。
ゲーム準備
カードは数字が1から6まで描かれたもの各8枚とラマの絵が描かれたカードが8枚の計56枚です。
チップです、白のチップがマイナス1点・黒のチップがマイナス10点です。
カードをすべてよくシャフルして、各プレイヤーに6枚配ります。残りを山札として中央に置きます。
山札を1枚めくって準備完了です。
ルール説明
スタートプレイヤーを決め時計回りに手番を行います。手番で出来ることは次の3つの内の1つです。
1.カードを1枚出す
手札からカードを1枚出します。出せるカードは場に出ているカードの数字と同じまたは1だけ大きいカードです。
例えば下の写真の場合は、2のカードまたは3のカードのみ出せます。
カードを出せないまたは出したくない時は、以下の2つから1つ選択します。
2.カードを1枚引く
山札から1枚カードを引いて手札に加えます。ただし、山札が無い場合は引くことが出来ません。
3.パスする
パスした場合は、そのラウンドはもう手番は回ってきません。プレイヤーは、パスしたことが分かるように手札を裏向きにして自分の前に置きます。
次の状況になったラウンド終了です。
① 手札をすべて出しきったプレイヤーが出たら即終了
② 1人以外のプレイヤーがすべてパスした場合は、最後に残ったプレイヤーが連続して手番を行います。ただし、その時は山札からカードを引くことは出来ません!残った1人のプレイヤーは手札のカードを出し切るか、出せなくなるまで手番を行います。
得点計算に入ります。
ラウンド終了時の得点計算
手札に残ったカードの数字が失点です、LAMAカードはマイナス10点です。ただし、同じカードは重複して数えません。
各プレイヤーは、失点分のチップを受け取ります。
下の写真の場合は、1+4+6=-11点です。
下の写真の場合は、1と3が複数枚ありますが重複分は数えないので、1+3=-4点です。
もし、手札をすべて出しきったプレイヤーは、チップを1枚戻すことが出来ます。チップは白でも黒でも構いません(しかし、普通は黒チップを戻すでしょう)。
ラウンド終了時に失点のチップが40点を越えるプレイヤーが出たら、即ゲーム終了です。失点が40点を越えるプレイヤーがいない場合は次のラウンドに入ります。
すべてのカードを回収しよくシャフルして(本当によくシャフルした方が良いです!)各プレイヤーに6枚配り、次のラウンドを開始します。
スタートプレイヤーは、カードを出しきったか最後まで残ったプレイヤーとなります。
ゲーム終了条件
失点が40点を越えるプレイヤーが出たらゲーム終了です。1番点数が低いプレイヤーの勝利です。
感想
非常にシンプルなルールで、初心者の方でもすぐに参加できるカードゲームです。手札を出しきるのか?それともほど良い所で降りるのか?悩みながらゲームが進んでいきます。
手札を出し切ることを目指すならば、出来るだけ多くの種類のカードを手札に集める必要があります。途中でパスして降りることを考えるなら同じ数字のカードを手札に残す必要があります。目指す目的によって手札の中身は正反対になるのでそれも悩みどころです。
また、ある特定の数字がたくさん出た場合も要注意です。場に6枚くらい同じカードが出ているとするもう場にカードが出せなくなる状態が近づいているということです、多少のカウンティング必要でしょうか。
欲をかいて手札を出し切ろうとカードを引いていると思わぬ大失点を食らいます。
しかし、手札を出しきった時の爽快感はたまりませんね!
このゲームの基本戦略は同じカードを集め、失点を抑えながら途中でパスをしていくことだと思います。手札のカードをすべて出しきるのはカード運にもよりますが、なかなか成功しにくいです。ただし、ゲーム中盤から後半にかけては失点のチップが溜まっていくことによってパスする訳に行かなくなってきます。
よって、後半戦で他のプレイヤーよりも失点が大きいまたは失点が30点以上になってしまったら、手札を出し切ることを目標とします。
下の写真のように、全てのカードを持っていれば最後の1人になった時に必ずカードを出しきることが出来ます。
その後は山札からいくらカードを引いても失点は増えませんのでどんどんカードを引いても構わないわけです。同じ数字のカードがいくら増えてもカードを出しきることが出来ますから・・・。
しかし、そのような時に他のプレイヤーが手札を出し切った時は失点マイナス31点なので、確実にその時点でゲーム終了となります。40点でゲームオーバーというのも10点の失点チップとこの31点で40点を越えるので、そこらへんで40点になったのかなっと思いました。
そう考えると、このゲームは前半は失点を抑える・後半は手札を出し切るというある程度の目標がありますので、クニッツィア先生特有のジレンマと言うのがあまり感じられません。
クニッツィア先生お得意のジレンマと言うのが薄く、キレがあるゲームとはいえないなぁと思いました。(クニッツィア先生スイマセン)
カードゲームとしては普通、クニッツィア先生の作品としては・・・。(あくまで私の感想です)。
なんでドイツゲーム大賞ノミネートになったのかちょっと不思議な気がしました。まあ私の頭では分からない「LAMA」の奥深さがあるのかも知れません。
ただし、みんなでワイワイゲームをするときは楽しめるカードゲームだとは思いました。
以上「LAMA」の紹介でした
ライナークニッチィアの作品紹介