スパルタクス(古代ローマの新しいゲーム) シンプルなルールながら切れ味鋭いトリックテイク系カードゲーム ボードゲーム

 

こんにちは!ボドゲおじさんです。

今回は「スパルタクス」の紹介です

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ライナークニッチィアの「古代ローマの新しいゲーム」は14個のボードゲームが1つの箱に収められている素晴らしいボードゲームです。今回はその中の1つ「スパルタクス」を紹介します。

古代ローマの新しいゲーム」の紹介記事はこちら

古代ローマの新しいゲーム

14のゲームは下にあるようにローマの歴史の流れに沿ってゲームが作られています。今回の「スパルタクス」は紀元前71年頃から起こった奴隷による反乱の首謀者「スパルタクス」の名前を使っています。

古代ローマの新しいゲーム

短時間の10分で終わるシンプルなルールのトリックテイク系カードゲームですが、切れ味の鋭いクニッツィアならではのカードゲームに仕上がっています。

ゲーム難易度 ★☆☆☆☆ ゲーム人数 2人~5人 ゲーム時間 10分

ゲームの概要

簡単なトリックテイクのカードゲームで、数字が低いほど強いカードとなります。各プレイヤーは同じ数字のカードのセットを受け取ります。

手番では、カードを1枚出すかパスするかの2択です。パスした場合はそのトリックにはもう参加出来ません(ハードパス)。

各プレイヤーは、前のプレイヤーより低い数字のカードあるいは旗カードと呼ばれるカードを出します。

全員がパスしたら、1番低い数字のカードを出したプレイヤーが、場にあるカードをすべて獲得します。獲得したカードの数字の合計が点数となります。旗カードが1枚含まれている場合は獲得したカードの点数を2倍にします。(旗カード2枚なら4倍・3枚なら8倍)

トリックを獲得したプレイヤーは、場に出たカードをすべて受け取りトリックごとに取ったカードを裏にして山札とし置きます。

いずれかのプレイヤーの手札が無くなったら即ゲーム終了です。

得点の最も多いプレイヤーの勝利です。

短時間で終わるので、数回ゲームを行い合計得点で勝敗を決めても構いません。

ゲーム準備

使用するカードは、1から10までの数字が書かれた10枚のカードと旗カード(Bと描かれているカード)1枚の11枚です。

これを各プレイヤーが色ごとに11枚ずつ手札とします。

古代ローマの新しいゲーム

5人プレイ時5色の55枚、4人プレイ時4色の44枚・3人プレイ時3色の33枚を使用します。

古代ローマの新しいゲーム

以上で準備完了です。

ルール説明

スタートプレイヤーを決め、時計回りに手番を行います。

手番で出来ることは次の2つです。

1.数字カードまたは旗カードを1枚出す

数字カードまたは旗カードを手札から1枚場に出します。数字カードを出すときは場に出ているカードの数字より小さい数字を出さなければなりません。旗カードはいつでも出せます。

2.パスをする

カードが出せないまたはカードを出したくない時は、パスをします。パスをするとそのトリックの間はもうカードを出すことが出来ません(いわゆるハードパスです)。

全員がパスをしたら、1トリック終了です。

場にある1番小さい数字カードを出したプレイヤーが場にあるカードをすべて獲得します。獲得したカードはトリックごとに山札として1つにまとめて裏にして自分の前に置きます。

古代ローマの新しいゲーム

注意 トリックごとに分けて山札を置かなければなりません

下の写真のように2つのトリックを取った場合は2つの山を作ります。

古代ローマの新しいゲーム

トリックが終了したら、カードを獲得した左隣のプレイヤーから手番を開始します。

手札のカードが無くなった即ゲーム終了となります。そのトリックは、その時点で1番小さい数字を場に出しているプレイヤーが獲得します。

下の写真の場合は、全員がパスをした場合2を出したプレイヤーがカードを獲得します。

古代ローマの新しいゲーム

パスしてカードを出さないことも出来ます。

古代ローマの新しいゲーム

旗カードはいつでも出せます。

古代ローマの新しいゲーム

1が最強のカードですが、他のプレイヤーが追加で旗カードを出さないかを確認してトリック終了です。手札に旗カード残さないために1の数字カードの後に旗カードを出すことも出来ます。

古代ローマの新しいゲーム

得点計算

各トリックで獲得したカードごと数字を合計を計算し、その後各トリックの点数を合計します。また、手札に残っているカードの数字を合計し、マイナス点とします。手札に旗カードがある場合はマイナス点も2倍です。

すべての点数を合計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

下の写真の場合、青がトリックで獲得したカード赤が手札します。

古代ローマの新しいゲーム

まず、トリックで獲得したカードの点数は、トリックごとに別々に計算します。

上の段は8+4+3+5+2=22点、下の段は旗カードがあるので(7+5+3)×2=30点

手札が7+6+5=マイナス18点です。よって合計は22+30-18=34点となります。

感想

非常にシンプルなルールでゲーム時間も10分と言う超軽量級カードゲームです。

しかし、各プレイヤーが持っているカードは同じ11枚なので、運の要素が全くないガチゲーのゲーマ向けのカードゲームになっています。

いつどのカードを出せばよいのか、常に悩むカードゲームになっています。

古代ローマの新しいゲーム

大きい数字のカードは弱いのでどんどん出していきたいのですが、数字合計が大きくなるので他のプレイヤーに1か2を出されてトリックを取られてまう可能性が高くなります。と言って大きい数字のカードを手札に残しておくと失点も大きくなってしまいます。

しかし、小さい数字はトリックを取るために重要なカードなので、トリックの最初は出しにくいです。

手札を残しておくと失点になるのでパスを多くすることも不利になります。

カードのカウンティングも非常に重要になります。(と言いつつ私自身はカウンティング出来るほど優秀なプレイヤーではありません・・・)

どのプレイヤーが1または2のカードを出したかをしっかり覚えておく必要があります。自分が今最強のカードを持っているのかどうかを判断できるようにしておかなければなりません。

旗カードを出すと得点が倍になりますが、自分が獲得できなければ他のプレイヤーに大きな得点を与えることになります。いつ旗カードを出すのかの判断も難しいですね。

しかし、いつまでも旗カードを持っていると、他のプレイヤーが手札を出し切ってゲーム終了になってマイナス点が2倍になる。

場に出ているカードが少ないときに旗カードを出すか、自分が1番小さい数字のカードを持っているのを確信した時に旗カードを出さなければなりませんね。

とにかくいろいろなジレンマを抱えながらカード出していかなければならない所が非常に面白いカードゲームになっています。10分で終わるゲームでなかなかここまで面白いゲームは少ないのではないでしょうか。

プレイする機会がありましたら、ぜひプレイしてみて下さい。

(実はトランプがあればこのゲーム代用出来ますよね、Ⅰ~10までの数字のカードと旗カードを絵札にすれば4つのスートがあるので、トランプ1組で4人プレイ可能です)

以上「スパルタクス(古代ローマの新しいゲーム)」の紹介でした。

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